ブログ2024.11.13
結婚相談所に訪れる方の大半は「結婚したい」と明確に口にします。一方で、それが言えない人も少なくありません。「結婚願望はあるはずなのに、なぜか口に出せない…」そんな方にはいくつかの共通した特徴や心理的な要因があります。今回は、「結婚したい」と言えない人が抱える理由や背景を探り、その対策についても触れていきます。
結婚願望を口に出すことに抵抗がある理由の一つは、「恥ずかしさ」や「プライド」に関係しています。特に日本では結婚というものが「人生のゴール」や「幸せの象徴」として捉えられがちです。そのため、「結婚したい」と言うことが弱みを見せることや、自分が何かを求めていると認めることに感じられることがあります。このような感覚は特にプライドが高い人や、自立心が強い人に多く見られます。
恥ずかしさを感じる場合、まずはその感情の根底にある「他人の目を気にしすぎる」点に注目しましょう。結婚は個人の選択であり、他人にどう見られるかよりも、自分の気持ちや未来に向けた意思が重要です。まずは、自分自身に「結婚は私が望むもので、恥ずかしいことではない」と認識させることが第一歩です。
過去の恋愛や結婚に失敗した経験がある人は「また傷つくのではないか」という恐怖心が先立ち、「結婚したい」とはっきり言えないことがあります。離婚経験者や、長期間付き合っていた恋人と別れた経験がある人に多く見られる特徴です。過去の失敗が心の中に深く残り、新しい関係や未来に対して前向きな言葉を口に出せない状態になってしまうのです。
トラウマを抱えている場合、まずはその感情を受け入れ、過去を整理することが重要です。過去の失敗は、未来の可能性を狭めるものではなく、むしろ新たな学びとして活かすことができます。結婚相談所のカウンセラーや専門家に相談することも、心の整理には効果的です。
自信がない人も「結婚したい」と言えない特徴の一つです。特に自己評価が低い人は「自分は結婚するに値しない」「誰も自分と結婚したいとは思わない」と考えがちです。このようなネガティブな自己イメージが強いと結婚を望む気持ちがあっても、その言葉を口に出せないのです。
まずは、自己評価を見直すことが大切です。周囲の人やカウンセラーからのフィードバックを受け取り、自分の強みや良い点を再認識しましょう。また、趣味や仕事などで自己肯定感を高める活動を取り入れることも効果的です。小さな成功体験を積み重ねることで、自信がついてきます。
結婚に対する理想が高すぎる場合、「結婚したい」と言葉にすることに慎重になりがちです。理想のパートナー像や結婚生活に対して過度な期待を抱いている人ほど、「現実はそんなに甘くない」との不安が頭をよぎります。その結果、「結婚したい」と言うことが、自分の中で責任を伴う言葉に感じられ、ためらいが生じるのです。
理想と現実のギャップを埋めるためには、まず自分の理想像を見つめ直すことが大切です。結婚において本当に大切にしたい価値観や条件は何か、再確認してみましょう。また、パートナーと共に歩む未来を考えることで、不安よりも楽しみな気持ちを育てることができます。
特に親や親戚から「早く結婚しなさい」と言われ続けてきた人に多く見られるのが、周囲のプレッシャーに押されて結婚願望を持っているケースです。しかし、この場合、自分自身が本当に結婚を望んでいるのかが不明確になりがちです。そのため、「結婚したい」とはっきり言えないのは、心の底ではまだ決心がついていない証拠とも言えます。
結婚は自分の人生の選択であり、周囲の意見に流されるものではありません。親や周囲の期待に応えるためではなく、自分が幸せになるための結婚であることを再認識しましょう。カウンセリングやコーチングを受けることで、自分自身の本心に気づく手助けとなります。
「結婚したい」と言えない理由は人それぞれですが、共通しているのは「不安」や「恐怖心」に起因するものが多いということです。結婚は人生の大きな決断ですが、まずはその気持ちを自分自身が認めることが大切です。そして、その気持ちを素直に伝えることができるようになるためには、自己理解を深めることが必要です。一人で悩まず、担当仲人の助けを借りることでより前向きに結婚に向き合えるようにしましょう。