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収入格差に対する偏見

ブログ2025.01.25

導入:超現実的なこと

結婚相談所を運営していると様々な価値観や考え方に触れる機会が多くあります。その中でも特に根強く残るテーマの一つが「収入格差」に対する偏見です。収入格差は結婚を検討する上で避けて通れない現実的な問題の一つである一方で、多くの誤解や偏見を生み出しているのも事実です。

今回は我々仲人側がでよく耳にする「収入格差」に対する偏見について、具体的な事例を交えながら深掘りしていきます。そして、これらの偏見が結婚相手に求める条件や結婚生活の幸福度とどのように結びついているのかを心理学的な視点も交えながら考察していきます。

1. 収入格差に対する一般的な偏見

入会時、収入に関する条件が必ず相談されます。高収入の相手を求める女性、安定した収入のある男性を求める女性など、その理由は様々です。しかし、中には「収入格差が大きいと結婚生活がうまくいかない」というような固定観念を持っている人も少なくありません。

このような偏見は以下のような形で見られます。

  • 男性は高収入でなければいけない: 男性は家族を養うという役割が強く意識されており、高収入が求められる傾向にあります。
  • 女性は収入が低いと結婚できない: 女性の収入が低いと、経済的に男性に依存せざるを得ないという考えが根強く残っています。
  • 収入格差が大きいと、将来の離婚リスクが高い: 収入格差が大きいと、生活水準の違いから不満が生じ、離婚につながりやすいという考え方です。

2. 収入格差が結婚生活に与える影響

では、実際に収入格差は結婚生活にどのような影響を与えるのでしょうか。

  • 生活水準の違い: 収入格差が大きい場合、生活水準の違いから不満が生じることがあります。例えば、高収入の配偶者と低収入の配偶者では、旅行や外食などの頻度が大きく異なる可能性があります。
  • 家事分担: 収入の少ない配偶者が家事や育児を担う割合が多くなる傾向があります。これにより、不満やストレスが溜まることがあります。
  • 価値観の違い: 収入によって、育ってきた環境や価値観が大きく異なる場合があります。これにより、結婚生活の中で価値観の衝突が起こる可能性があります。

3. 収入格差に対する偏見の心理学的背景

何故、私たちは収入格差に対してこのような偏見を持つのでしょうか。

  • 社会的な期待: 社会全体が、男性は働き、女性は家庭を守るという役割分担を期待しているため、収入格差に対する固定観念が生まれやすいです。
  • 比較心理: 他のカップルと自分を比較することで、相対的な満足度が変化します。特に、収入に関しては、目に見える形で比較されやすく、不満に繋がりやすいです。
  • 不安の回避: 不安定な経済状況は、将来に対する不安を生み出します。高収入の相手を選ぶことで、その不安を解消しようとする心理が働きます。

4. 収入格差を乗り越えるために

収入格差に対する偏見を克服し、幸せな結婚生活を送るためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

  • お互いの価値観を尊重する: 収入だけでなく、お互いの価値観やライフスタイルを尊重することが大切です。
  • コミュニケーションを大切にする: 収入に関する悩みや不満は、相手にきちんと伝えることが重要です。
  • お金の使い方について話し合う: 共通の目標を設定し、お金の使い方について話し合うことで、経済的な不安を解消できます。
  • お互いをサポートする: 収入の少ない配偶者をサポートしたり、高収入の配偶者が感謝の気持ちを伝えるなど、お互いを尊重し合うことが大切です。

5. 結婚相談所が果たす役割

収入格差に限ってですが、会員皆様が理想の相手と出会えるよう様々なサポートを行っている上で、収入に関する相談を最優先条件にしてしまうと、地域差もありますがかなり視野が狭くなるのは事実です。先ずは交際を経て、相手と充分な意思疎通の基で経済価値観をすり合わせてといった入り方の方が結果として上手くいくと思います。

まとめ

収入格差に対する偏見は結婚を検討する上で大きな障壁となることがあります。しかし、お互いの理解と努力によって、収入格差を乗り越え、幸せな結婚生活を送ることは可能です。1人の価値観より2人の価値観で解決していくことが大切です。